2012年2月25日土曜日

ぼくのお母さん

私の母は、色々事情があって、ほぼシングルマザー状態で私と兄を育ててくれた。

当然働いていたので小学生の頃から鍵っ子だったが、兄がいたのでそれをツラいと思った事はなかった。

遅くなる時は、朝の内に夕食まで準備してくれていた。

お金が無くて苦労したという事もない。
そんなにアレコレねだった覚えもないが、アレが欲しいと言えばだいたいの物は買ってくれていたように思う。

私は小さい時から母が大好きだった。

しかし、酔っぱらった母だけはどうしても好きになれなかった。
私や兄にカラむのだ。

ペチペチと頭をはたかれたり首をつかまれたりして、翌日私はオーバーに、
「お母さんに頭を殴られて首を絞められた!殺されるところだった!」
などと抗議していた。

自分が酒を飲む年代になり、その母の行動は理解できるようになった。
自分も酔うと人にカラむ。むしろもっと酒グセは悪い。

中学や高校時代に反抗期というのは無かったが、十代後半の頃は母に色々反発するようになっていた。

彼女の家にいりびたっていた私に母は
「ほとんど同棲じゃん。これからどうするつもりなの?」
と言った。
「関係無いじゃん」
と私は冷たくあしらった。

テレビで
「母親と恋人、どちらが大事?」
みたいな話が出ると
「え~?恋人に決まってるっしょ!母親とか答えるヤツ、マザコンだろ。」
と思っていた。

両親に反発して一時期家を出た事もあった。

しかし年を重ねるにつれてあらためて親のありがたみがわかり、感謝できるようになった。
現在私は母が大好きです。
マザコンって言われたっていい。


専門学校時代のエピソード。
家に何の連絡もせず、友人の家に泊まってそこから学校に通うというのを3日4日続けた事があった。

しれーっと家に帰った時、真夜中だったにも関わらず母は起きていた。
私を見るなり思いっきり平手打ちをして、わんわん泣きながら私を抱き締めた。
その時はさすがに
「ごめん」
と謝った覚えはある。

しかし事件はその後に起きた。
友人や学校の連絡先を調べるために私の部屋を色々探したらしく、机の引き出しの一番奥に仕舞ってあった、ビビアン・スーのヘアヌード写真集が引き出しの一番上に移動していた。
これにはかなりびびった。



現在、妻の母親がガンと診断され闘病中です。
ことあるごとに、「いい婿をもらった。」と嬉しそうに言ってくれる大切なお義母さん。
家族一丸となり回復を祈っております。

そんな事もあり、母の事をあらためて考えてみました。

2 件のコメント:

  1. はにかみやのはにぃ2012年2月26日 17:26

    マザコンじゃねえ!ただ母ちゃんが好きなだけだっーーー!
    マザコンパ~ンチ!(現在放送中の「理想の息子」より)

    ええ話やーうるうる。。。
    自分の家族を持ったり、自分に子供ができた時によくわかると言われますが、実家を一度も出たことがない私でも、親のありがたみはわかってきたよ。
    ただ一緒に住んでるから、ありがたみはわかっても、世代の違う頭の固い親と一緒に住むイライラもあるから、なかなか態度に示すのは難しいものなんですけどね。…(^^;ゞ

    それにしても「理想の息子」に出てる山田クンはかわいいにゃー(*^o^*)

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    1. はにぃさん

      確かに、面と向かって「母さん大好き」なんて言うワケないので、なかなかこちらの気持ちは伝わってないかもしれません。
      とにかく両親は大切にしようと、最近やたらと思うようになりました。

      「理想の息子」、評判いいみたいですね。
      ボクは山田涼介クンというと、古畑任三郎の中学生時代を描いた「古畑中学生」が印象強いです。

      あとビビアン・スー最高です。

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