2002年に
「星の王子さまに会いに行きませんか・ミリオンキャンペーン」
というのがあった。
小惑星探査機に100万人の名前を載せて、目的の小惑星に置いてこよう、というものだった。
最初の募集で思ったほど集まらず、追加募集をかけたくらいのマイナーなキャンペーンだったけど、最終的には88万人の名前が集まったみたい。
ネットでそのキャンペーンを知り、2600円払って、自分と彼女(現・奥さん)の名前を応募した。
後日、二人の名前の入った記念のプレートも届き、大事にしまっておいた。
僕はそれだけで満足し、その小惑星探査機がいつ出発したとか、目的の小惑星にいつ到達しただの、まったく知らないままだった。
そして時は経ち…
昨日、大掃除中の奥さんがそのプレートを発見し、僕に見せに来た。
「これ、覚えてる?」
「おお、覚えてるよ。
俺たちの名前載せて発射した探査機のやつでしょ?
懐かしいな~。」
「じゃあ…」
と、なんだかもったいぶって間をためる奥さん。
「その探査機が、あの『はやぶさ』だったって事も知っているのかい!」
「えーーーーーーーー!!」
と、マスオさんばりの驚嘆の声をあげてしまった。
そう、僕らの名前を載せた惑星探査機ってのは、先日奇跡の帰還を果たした、あの「はやぶさ」だった!
そして88万人の名前を置いてきた小惑星「1998SF36」ってのが「イトカワ」だった。
このタイミングでこれを発見したというのもあり、興奮しちゃった。
気づかないうちに星の王子さまに会ってたらしい!(?)
僕らが死んでも、3億キロ離れた小惑星に僕らの名前が永遠に残っているなんて…ステキやん。
ちなみに奥さんは、月にサッカー場くらいの土地を持っています。
(10年くらい前に数千円で買ったんだけど、そんな権利ホントにあるのかな?)