2012年7月25日水曜日

漢方薬

小学生の時の話。


雑誌だか新聞だかに“痔の薬”の広告があった。


無料でサンプルをもらえるとあったので、
ふざけて兄の名前でハガキを出した。


数日後、無料サンプルが届き、兄に向かって
「これで痔が治るね!やーいやーい(o^∀^o)」
みたいな悪ふざけをした覚えがある。
もちろん兄は痔ではない。(少なくとも当時は。)
その時は、兄に尻でも蹴り飛ばされて事は済んだはずだった。


そしてさらに数日後。
自宅にかかってきた一本の電話に、たまたま家にいた私が出た。


私「はい、もしもし。」

女「もしもし、○○(会社名)の☆☆(名前)と申しますが、えーと、おじい様はいらっしゃいますか?」


我が家にはおじいちゃんはいない。
おばあちゃんもいない。
祖父母は私が生まれる前に全滅していた。


私「…いませんけど。」

女「そうですか。えーと、先日うちの会社からおじい様宛に漢方薬のサンプルをお送りしたんですけど、何か言ってませんでしたか?」

…!?

数瞬の後、私はすぐに状況を理解した。
漢方薬というのは痔の薬だ。
おじい様というのは兄の事だ。
サンプル請求のハガキに、高めの年齢を書いたのを覚えていた。

それにしてもこんな電話をして来るとは予想外だ。
下手な事を言って私がイタズラをしたとバレるとマズいと思った。
もう二度と電話をしてこない回答をせねばならないと思い、瞬時に頭をフル回転させた。


私「えっと、おじいちゃん、こんなモノ頼んでないって怒ってました。」

女「え、それは、大変失礼いたしました。申し訳ございません。し、失礼いたします。」


我ながら、今考えても素晴らしい回答だったと思う。


それにしても子供というのはとんでもないイタズラをするもんですね。
 
 

2 件のコメント:

  1. 素晴らしい回答ですけど、痔の会社、かわいそうですね……。

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    1. ひろくん

      確かに、痔の会社には申し訳ない事をしました。
      今後、もう二度とあんな事しないと誓います。(当たり前)

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