夜中に自転車で帰宅途中、数人の通行人と共に大通りで信号待ちをしていた。
すると道路の向こう側に1台の車が止まった。
横断歩道の上に。
変な所に止めるなぁ、と思っていると、その車から運転手のおっちゃんが顔を出し、こっちに向かって何か叫んだ。
他の車の走行音がうるさくて、何を叫んだかわからない。
その車に行く手を阻まれた数台の車が後ろに並んでいる。
何度かクラクションが鳴った。
しかしおっちゃんは叫び続ける。
こっちで信号待ちしている通行人に知り合いでもいるのかな?
と思ったが、他の人達も「なんだろう?」という反応。
車の流れが途切れた一瞬に、聞こえた。
「おまわりさーん!おまわりさーーーん!!」と。
私たちが信号待ちしていた真後ろには交番がある。
交番内の警官もその様子を見ていたようで、外へ出てきた。
うまい具合に車の流れが止まり、おっちゃんはお巡りさんに向かって、身ぶり手振りを加えて叫んだ。
「あっちの交差点!タクシー襲われてる!!早く助けてあげて!!」
その場にいた全員が、おっちゃんが指差す方向を一斉に見た。
たしかに30m程離れた交差点の、これまた変な位置に1台のタクシーが止まっている。
それを確認した警官は、一旦交番内に入り、すぐにもう一人の警官を連れて足早にタクシーへ向かう。
教えてくれたおっちゃんは、警官が動くのを見てから走り去った。
ちょうど信号が青になったので、私は横断歩道を渡り、反対側の歩道からその現場を見てみる事にした。
そのタクシーは後ろと助手席のドアが開いており、そばに女性が一人立っている。
中から男の怒鳴り声が聞こえる。
助手席側から男が体を半分中に入れ、どうやら運転手に襲いかかっている男を止めている模様。
すぐに警官が割って入り、運転手から男を引き離す。
それでも男は怒鳴り続けている。
見た感じ、襲っていた男とそれを止めていた男、外に立っていた女性は仲間らしい。
警官に促され、とりあえずタクシーを安全な場所まで移送させる運転手。
どうやら無事だったみたい。
そこまでしか見ていなかったので、原因が何だったかなど知る由もない。
思った事は、ああいう怖い人には近づきたくないな、という事と、
横断歩道上に車を止めて、後ろからクラクション鳴らされながらも警官に知らせたおっちゃんはスゴいな、という事でした。
こ・こわい・・・
返信削除無事でよかった。
とにかくおっちゃん万歳!
それにしても、肉ちゃんよく夜中に自転車乗り回してるね~
夜中に自転車乗るのだけが楽しみで生きていますので!
返信削除それにしてもコワイ人っていますねー。
幸い僕の周りはいい人ばっかりなので良かったです。